やっぱり次世代DVDには非対応
(株)東芝のDVD/HDDレコーダー「VARDIA」(ヴァルディア)に新製品が登場した。HD DVD撤退発表後、初の新製品投入となる。
新製品の大きな特徴は2つ。オンラインで動画コンテンツを購入し、その場でDVDメディアにライティングできる「DVDBB」機能を搭載(RD-S502、S302)したことと、アップスキャンコンバート性能の向上(RD-X7)だ。
外に行きたくないからDVDを観るんだ!
スタンダードモデル「RD-S502」と「RD-S302」で対応するDVDBBは、昨年秋にKDDIが開始した「DVD Burning」を新しいVARDIAで利用できるようにするもの(6月末にサービス開始)。VARDIAのメニュー上からネットに接続し、タイトルを選択。購入すればVARDIAのDVDドライブで書き込みが行なえる。
DVD Burningは現在、3000タイトル以上のラインアップを揃えており、ワーナーやAMG、ポニーキャニオンといったDVDメーカーもタイトルを提供している。レンタルビデオ店ほど充実はしていないが、何かDVDを見たいけど外に出たくないというニーズに合致しそうだ。
高性能アップスケーラー「HQV Reon VX50」搭載
最上位機種「RD-X7」では米Silicon Optix社の「HQV Reon VX50」というアップスケーリング回路を搭載し、480i/pのDVD映像やSD、HD映像放送をより高品質に1080pに変換する。ちなみにHQV ReonはデノンのハイエンドDVDプレーヤー「DVD-2930」(12万6000円)などに搭載されている高性能回路だ。
特に映画などの秒間24フレームで撮影された映像をアップスケーリングしつつ、そのままのフレーム数で出力する「1080/24p」出力について、従来のDVDプレーヤーなどで用いられていた「3:2プルダウン」や「IP変換」などの処理を行なわず、そのまま1080pにアップスケーリングして出力する。映像処理の工程を少なくすることで、画像の劣化も少なくなるという。
次世代DVD非搭載で16万円という価格はやや高いような気もするが、X7はDVDやSD放送、地デジなどをよりきれいに観ることを考慮した機種。さらに1TBという大容量のHDDレコーダーの機能も備わっていると考えれば、妥当な金額なのではないだろうか。